茗荷(ミョウガ)の新芽が竹の子のようにどんどん出てきました。
3年前にミョウガの地下茎を100円ショップで売っていたので、安さも手伝って2個買ってきたのです。1個10cmぐらいの乾燥した地下茎だったと思います。帰って庭の片隅に植えてみました。
それから2年植えたことも忘れていましたが、昨年新芽が出てきて密生、夏にはミョウガの子どもが出てきたので、時々収穫して冷やしそうめんなどにつけて食べていたのです。
ミョウガのことについては、「ミョウガを食べると頭が悪くなる」と言うことをいつかどこかで聞いた記憶があり、そのことだけは覚えているので少しは気になってはいました。
でも、ミョウガ独特の香と舌触りは好きで、冷やしソーメンや、刺身には最高だとも思っていました。ミョウガについての知識はその程度でして、3年目になった今年5月、どんどん竹の子のように出てきて、興味が沸いていろいろ調べてみました。
まず、ミョウガについて
ミョウガ(茗荷、学名:Zingiber mioga)はショウガ科ショウガ属の多年草。食用として利用される。東アジア(温帯)が原産。
日本の山野に自生しているものもあるが、人間が生活していたと考えられる場所以外では見られないことや、野生種がなく、5倍体(基本数x=11、2n=5x=55)であることなどから、大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられる。
花穂および若芽の茎が食用とされる。雌雄同株で、花器にも雄蕊、雌蕊とも揃っている両性花が開花するが、5倍体のため、受精しても親と同じ数の染色体数になることは稀で、繁殖は地下茎による栄養体繁殖が主体である。
しかし夏から秋にかけて温度が高い時にごく稀に実を結ぶことがある。地上部に見える葉を伴った茎状のものは、先端に花を生じないので、偽茎と呼ばれる。
ミョウガを食べると物忘れがひどくなる説について
釈迦の弟子である周利槃特(梵語:チューラパンタカの音写で、しゅりはんどく、スリバンドクなど)が、自分の名前を忘れてしまうため、釈迦が首に名札をかけさせた。
しかし名札をかけたことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を覚えることができなかった。
その後、死んだ周梨槃特の墓にいくと、見慣れない草が生えていた。そこで「彼は自分の名前を荷って苦労してきた」ということで、「名」を「荷う」ことから、この草に茗荷と名付けた。
この説は前掲の「物忘れがひどくなる」という話とともに、民話「みょうが宿」から一般化し、人口に膾炙(かいしゃ)するようになったもので、学術的、医学的な根拠はないとのこと。
で、安心して食べられますヨ。
食材としてのミョウガの効能
通常「花みょうが」、「みょうが」と呼ばれるものが花穂で、内部には開花前の蕾が3〜12個程度存在する。そのため、この部分を「花蕾」と呼ぶ場合もある。
一方若芽を軟白し、弱光で薄紅色に着色させたものを「みょうがたけ」と呼ぶ。「花みょうが」は、晩夏から初秋にかけ発生し、秋を告げる風味として喜ばれ、一方「みょうがたけ」は春の食材である。
独特の香りが好まれ、また特有の紅色が目を楽しませる。このため蕎麦、素麺などの薬味として利用される。この場合香辛菜として利用されることになる。そのほか、天ぷらや酢の物、味噌汁の具など、独立した食材としても用いられる。夏が旬の野菜である。 農家では、山椒・ミツバとならび、果樹園・裏庭・屋敷林の木陰に、薬味として、育てておく代表的な植物である。
香り成分はα-ピネン類。紅色の成分は水溶性植物色素アントシアニンの一種、マルビジンである。植物体内ではグルコース1分子と結合し、マルビジンモノグリコシドとして存在する。
近年、香り成分に集中力を増す効果があることが明らかになっている。無機成分では窒素とカリウムが多く含まれ、食物繊維(粗繊維)が多い。
(以上は「ウィキメディア」フリー百科事典より引用)
ミョウガタケ
下の写真はミョウガタケ、竹の子のように生えている新芽を、混んでいる株を引っこ抜いてみた。簡単に根付きで抜けました。写真は根の部分はカットしています。
刻んで、冷やっこや、刺身、そうめんの薬味にしても良いし、ミョウガと同じようにてんぷらにしたりして食することが出来るそうだ。
販売されているのは普通、茎が白っぽい。これは日が当たらないように、土をかぶせるか、(長ネギのように)段ボールでもかぶせて光が当たらないように(もやしのように)しているのでしょうか。